大崎の居酒屋・バル

居酒屋 こんぱ

鳴子・居酒屋 / 古川太郎

鳴子居酒屋駐車場あり夜遅く営業公式サイトあり
居酒屋 こんぱ(公式サイトの代表画像)
写真出典:公式サイト(削除依頼があれば即対応します)

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  • 鳴子温泉字新屋敷120-1
  • 0229-81-1778
  • 18:00〜23:00とされる(変動あり)
  • 日曜・月曜とされる(月曜のみとの情報もあり・変動あり)
  • 専用駐車場の情報は未確認。近隣の鳴子温泉湯めぐり駐車場(無料

湯気の匂いと、遠くから聞こえてくる下駄の音。鳴子温泉駅を降りて温泉街の中心へ数分歩くと、新屋敷の路地に暖簾が下がる小さな居酒屋がある。「こんぱ」の店構えは控えめだが、暖簾をくぐった瞬間、湯上がりの体を包み込むような空気に迎えられる。鳴子温泉郷は大崎市の奥座敷にあたる宮城県屈指の湯どころで、夕方になると宿泊客が浴衣姿で街をそぞろ歩き、湯上がりの一杯を探す風景が広がる。こんぱは、その散策の終着点として、あるいは地元の人の帰宅前の止まり木として、静かに灯りをつけている一軒だ。

料理は焼き鳥、馬刺し、牛タン、焼き魚、一品料理と、居酒屋の定番が幅広く揃う。焼き鳥は塩とタレを使い分けた盛り合わせが定番で、味噌南蛮を添えた牛タン、鶏の竜田揚げなどが名物として名前が挙がる。中でも締めの醤油ラーメンは「こんぱに来たらこれで一日を終える」と決めている常連もいるほどで、あっさりとした一杯を最後にすすって帰るのが、この店での夜の締め方として案内される定番の流れだ。予算は飲みものを含めておおよそ二千円台後半からとされ、温泉街にあって気負わず使える価格帯なのがありがたい。

店内に足を踏み入れて目を引くのが暖炉の存在だ。鳴子観光協会の紹介でも「暖炉を見ながら飲食できます」と案内されていて、火のあかりを眺めながら盃を傾けられるのが、この店ならではの空間の使い方になっている。特に雪の季節、外気で冷えた体を湯で温めた後にここへ入ると、火の匂いと料理の湯気が同時に迎えてくれる感覚があり、鳴子の冬夜の記憶として旅人の中に残ることが多い一場面だ。夏場の暖炉は灯していないことが多いようだが、それでも空間の骨格として存在感を残している。

店主は見た目こそがっしりとした風貌ながら気さくで、スタッフも朗らかな雰囲気が伝わってくる。初めての客にも「どこから来たの」とさりげなく声をかけてくれるような、温泉町らしい距離感の応対が心地よい。観光客と地元客の両方を同じ卓で受け入れる懐の深さがあり、隣の席と一言二言交わすうちに、旅の話題や地元の話題が自然と流れ込んでくる。そういうカウンター越しの短い会話が、旅の記憶の一部として残る類の店だ。

立地は温泉街の中心で、鳴子温泉駅や主要な旅館・共同浴場のほとんどから徒歩圏内に収まっている。専用駐車場の案内は公開情報からは確認できないが、近くの「鳴子温泉湯めぐり駐車場」が無料で利用でき、トイレも完備されているため、車で訪れる場合はそちらを目安にすると便利だという声が寄せられている。宿でチェックイン後に浴衣とスリッパでふらりと出て、一杯やって戻る、という湯治客の使い方に最も似合う一軒で、日帰りで鳴子を訪れた人が共同浴場のあとに寄る夕食処としても機能する。

常連の顔ぶれは、鳴子や中山平で働く旅館関係者、地元の職人、そしてリピーターの湯治客だと聞こえてくる。季節によって出てくる魚や山菜が微妙に変わり、雪が積もる冬は暖炉のありがたみが一段と増す一方、新緑や紅葉の時期には店を出た後に温泉街を歩くだけで気持ちがいい。地酒の種類はそれほど広くはないが、地元の空気に合った料理を並べて、静かに酒を飲むには十分な構成で、「注文したものを全部平らげたくなる家庭的な旨さ」と評される所以がそこにある。

訪問時の注意点として、営業は夜18時ごろから23時までとされ、鳴子観光協会の情報では日曜・月曜が定休、訪問記では月曜のみ休みとする記述もあり、時期によって変動する可能性が読み取れる。旅程を組む前に電話0229-81-1778で確認しておくと安心だ。宴会・大人数のプランにも対応するとされ、忘年会や歓送迎会の相談も可能なようだが、席数が限られる店なので、団体利用は早めの予約が無難だ。連休や紅葉シーズンは温泉街全体が混雑するため、ふらり訪問だと席が確保できない場合もある。

周辺との組み合わせで言えば、鳴子温泉街のはしご湯や共同浴場めぐりとの相性が抜群だ。滝の湯や早稲田桟敷湯といった歴史ある共同浴場で汗を流してからこんぱへ向かい、湯上がりの喉に冷たいビールを流し込む流れは、鳴子の夜の王道と呼んでいい。近隣には土産物屋や街歩き向きの散策路もあり、宿から食後の腹ごなしに温泉街を一周する動線が組める。大崎市鳴子温泉のスケール感は歩いて回れるちょうど良い広さで、こんぱはその中心の食事拠点として旅程に組み込みやすい。

料理の受け皿の深さで言うと、鳴子は温泉街としては大きすぎず小さすぎない規模で、旅館の夕食を選ぶか外で食べるかを迷える程度の食事処が揃っている。その中でこんぱは、旅館夕食に頼らず地元の空気で食事を組み立てたい旅人にとって、選びやすい一軒として定位置に置きたくなる。温泉宿の夕食が予約制の懐石一択になりがちな昨今、街に出て一杯やる選択肢を確保しておくことは、旅の自由度を大きく広げる。

利用シーン提案としては、宿の夕食を軽めにしておくか素泊まりにして、湯めぐりの後にこんぱで軽く一杯やって締めのラーメンで終わらせる、というプランが個人的には推せる。温泉街の宿泊費の負担が軽くなる上に、地元の食事文化に触れる時間が生まれる。逆に、家族連れで賑やかに食べたい向きには、席数の関係で少し窮屈に感じる場面もあるかもしれない。少人数で静かに飲みたい人向きの雰囲気だ。

歴史との繋がりで言えば、鳴子温泉郷は江戸期から湯治場として栄えた歴史ある町で、共同浴場文化と食堂・居酒屋文化がずっと組み合わさって機能してきた土地だ。こんぱの暖炉と家庭的な料理は、そうした古い湯治宿の食堂文化の空気を、現代の居酒屋の形で継承している一つの型だと感じる。派手な観光化に流されず、地元客との距離感を大事にする姿勢に、温泉町の食文化の骨格が残る。

湯の町で、湯を楽しんだ後にだけ味がわかる居酒屋、というものが確かにある。こんぱはそういう店の一つで、鳴子に泊まる夜の食事処として、旅程の中に静かに定位置を置きたい一軒だ。真冬に凍える体で滝の湯に浸かり、湯上がりの浴衣姿で暖炉のそばに座って地酒を舐めた夜。そういう記憶が旅人の中に刻まれるとき、この店の暖簾は思い出の入り口として機能する。観光客向けに媚びず、地元客との距離感も大事にする温泉町らしい居酒屋の理想形が、この店には残っているように受け取れる。

店舗情報

住所
宮城県大崎市鳴子温泉字新屋敷120-1 地図で見る
電話
0229-81-1778
営業時間
18:00〜23:00とされる(変動あり)
定休日
日曜・月曜とされる(月曜のみとの情報もあり・変動あり)
駐車場
専用駐車場の情報は未確認。近隣の鳴子温泉湯めぐり駐車場(無料)が利用しやすいとされる
公式サイト
www.welcome-naruko.jp で見る

※営業時間・定休日・メニューなどは変わることがあります。最新情報とご予約は各店の公式のご案内でご確認ください。 記載の誤り・修正・削除のご依頼は 運営者情報 からどうぞ。


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