大崎のカフェ・喫茶

cafe gutto

鳴子温泉・カフェ / 古川太郎

鳴子温泉カフェ駐車場あり朝営業あり公式サイトありSNS更新中
湯けむりが漂う鳴子温泉の細い路地を歩いていると、木の外壁に淡の写真(出典:oosaki-dream.net)
写真出典:公式サイト(削除依頼があれば即対応します)

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  • 鳴子温泉字湯元27-2-2
  • 050-3171-7099
  • 11:30〜18:00(L.O.17:30頃)とされる
  • 金曜(臨時休業あり・要確認)
  • あり(駅近くの無料駐車場を利用)

湯けむりが漂う鳴子温泉の細い路地を歩いていると、木の外壁に淡い灯りをともした一軒がふと視界に入る。cafe guttoは大崎市鳴子温泉の湯元エリアに位置し、JR鳴子温泉駅からゆっくり歩いても五分ほどの距離で、湯めぐりの帰りに寄るには丁度いい間合いだ。二〇二三年五月に開いたまだ新しい店だが、周囲の古びた温泉宿や共同浴場の景色に妙に馴染んでいる。かつて商店だった空き家を丁寧に改装した造りで、ダークブラウンの外壁と柔らかな照明が、湯冷ましの散歩客をそっと呼び止める役割を担っている。

店内へ入ると木のテーブルと椅子が並び、観葉植物のグリーンが差し色になった落ち着いた空間が広がる。天井は高すぎず、耳障りのない音楽が控えめに流れ、湯上がりの火照った身体を鎮めるのに具合がいい。ガラス張りの入口から鳴子温泉の路地が透けて見え、行き交う下駄の音や湯客の話し声が微かに届く。観光地の華やかさよりも、地元の人が普段使いする喫茶店に近い温度感で、初めての客でも肩肘張らずに席に着ける空気が保たれている。大崎市鳴子温泉のなかでも、こうしたカジュアルな滞在拠点は意外と限られている。

看板と呼べる存在が「gutto lunch plate」だ。大崎のブランド豚である伊達ざくらポークのローストポークを主役に、鳴子産のブランド米ゆきむすびを使った米粉パン、季節の副菜が一皿に彩りよく盛り込まれる。価格帯はランチプレートが千数百円、ドリンクを合わせると千七百円前後の水準と案内されており、鳴子温泉街の観光価格としては節度のある設定と言える。週末限定のかためのハードプリンや岩出山の卵を使った純白プリンも人気で、地域ロースターの豆を使ったハンドドリップコーヒーが食後の余韻を柔らかく包む。

厨房から漂う焦がしバターとスパイスの香りに、豆を挽く低いモーター音が重なる。この匂いと音の組み合わせが、湯疲れの身体をゆっくりと食欲に切り替えてくれる装置になっている。米粉パンをちぎった時にほんのりと湯気が立ち、ポークの脂と一緒に頬張ると、大崎耕土の恵みを一度に味わっている感覚がある。派手な演出ではなく、素材そのものの輪郭を残す調理が徹底されており、鳴子温泉に泊まる旅の途中で「昼はしっかり地のものを食べたい」という要望に丁寧に応える一皿だ。

スタッフとの距離感が近いのも、この店の持ち味だろう。仙台から移住した代表と店長が中心となって切り盛りしており、大崎市鳴子温泉に外から入ってきた者ならではの視点と、地元の生産者への敬意が言葉の端に滲む。食材の生産地や作り手の話を尋ねると、押し付けがましくない口ぶりで背景を聞かせてくれる。湯治客の常連や、こけし工房の職人が休憩に来る姿も見かけるとされ、観光客と地元客の対話がテーブル越しに緩やかに交差していく光景がある。

鳴子こけしの絵付けモナカ体験がメニューに据えられている点は、他のカフェとの違いをはっきりさせる工夫と言える。こけしの里という土地柄を、食と手仕事の両輪で伝えようという意図が感じられる。子ども連れの家族が絵筆を握って熱中する横で、大人はコーヒー片手にゆっくり眺める、そんな二層の時間が流れる。マルシェ形式のイベントも折々に開催されると聞き、季節ごとに違う顔を見せる店として、地域の生活文化の触媒にもなっている。

アクセスは公共交通で訪ねやすく、JR陸羽東線の鳴子温泉駅から徒歩五分という距離感は雨の日でも負担が少ない。駅近くの無料駐車場を利用できるので、車で古川方面から抜けてきた客も気兼ねなく立ち寄れる。湯めぐりチケットで滝の湯や早稲田桟敷湯を回るコースの合間、鳴子峡や潟沼といった自然観光の前後に組み込む使い方が定番だ。冬場の路面は凍結する日もあるため、雪道に慣れていない場合は駅前の駐車場から歩く方が結果的に落ち着けるだろう。

常連向けの楽しみ方としては、季節限定ドリンクの入れ替わりを追いかける習慣がある。春先には花見団子と合わせやすい浅めの焙煎、盛夏には水出しコーヒー、秋には栗や柿を使ったスイーツ、冬には温めたワインといった具合に、鳴子温泉の四季と歩調を合わせるようにメニューが動いていく印象がある。地元の若手作家の器を使う日もあり、器の質感を含めて一杯のコーヒーが体験になる。カフェとしての機能を超え、鳴子温泉の文化発信の一角を担う存在に育ちつつある。

訪問時に気を配りたいのが営業時間と定休日だ。営業は十一時半から十八時、ラストオーダーは十七時半頃、定休は金曜とされる。臨時休業が入る場合もあるため、遠方から向かうなら公式Instagramの直近投稿を一度確認しておくと空振りが避けられる。ランチのピークは十二時から十三時で、観光シーズンや週末は席が埋まる場面もあると聞く。少人数で丁寧に運営している店なので、団体での利用は事前に電話で相談しておくとお互いに気持ちよい滞在になる。連絡先は〇五〇-三一七一-七〇九九だ。

湯めぐりと組み合わせるなら、朝一で滝の湯に浸かり、cafe guttoで昼食、午後に早稲田桟敷湯や共同浴場を回り、夕方に鳴子峡や潟沼を眺めるという半日から一日のコースが組みやすい。宿泊なら夕食前の一杯にワインを合わせるのも一興だろう。鳴子温泉郷は東鳴子・鳴子・中山平・鬼首と広く分かれた温泉群だが、鳴子エリアの中心軸にこの店が位置しているため、動線の要として使いやすい。大崎市の観光地図の上でも、日中の休憩点として明確な役割を持ち始めている。

個人的にこの店を面白いと思うのは、鳴子温泉の再生というテーマに対して、飲食という一番身近な入口で応えている点だ。派手な観光施設を建てるより、街の空き家を一軒直して人が集まる場に変える方が、地域の記憶を継ぐ意味では強い。大崎市の官民連携の取り組みと連動して生まれた背景を持ちつつも、通ってみると背景以上に日々の営みの丁寧さが印象に残る。政策の看板よりも、朝挽きの豆の香りの方が、街を確かに動かす。

締めに触れておきたいのは、この店が鳴子温泉を再訪する理由の一つになりつつある事実だ。湯そのものは変わらないが、湯上がりの時間の過ごし方が新しくなれば、旅の体験の解像度は変わる。cafe guttoは、大崎市鳴子温泉に来る動機を「湯」から「湯と食と人」に押し広げてくれる。次に鳴子を訪ねる時、まずここでコーヒーを一杯飲んでから宿に向かう、そんな新しい旅の作法が地元の間でも定着し始めている。

店舗情報

住所
宮城県大崎市鳴子温泉字湯元27-2-2 地図で見る
電話
050-3171-7099
営業時間
11:30〜18:00(L.O.17:30頃)とされる
定休日
金曜(臨時休業あり・要確認)
駐車場
あり(駅近くの無料駐車場を利用)
公式サイト
sites.google.com で見る
SNS
Instagram

※営業時間・定休日・メニューなどは変わることがあります。最新情報とご予約は各店の公式のご案内でご確認ください。 記載の誤り・修正・削除のご依頼は 運営者情報 からどうぞ。


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