大崎のスイーツ・和洋菓子

おかしの越後屋

岩出山・和洋菓子 / 古川太郎

岩出山和洋菓子公式サイトあり
おかしの越後屋の公式サイト画像
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  • 宮城県加美郡加美町宮崎字町100-1
  • 0229-69-5109
  • 火〜日 8:30〜19:00とされる
  • 月曜とされる

この店の住所は加美郡加美町ですが、古川エリアの生活圏に含まれるため、大崎市の隣接商圏として掲載しています。 地区判定は「岩出山」としています。

JR陸羽東線の池月駅に近い街道沿い、木々と田畑が広がる静かな景観の中に「おかしの越後屋」は佇んでいる。所在地の住所は加美郡加美町宮崎字町100-1で、行政区分としては加美町側だが、大崎市岩出山の池月地区とは陸羽東線と街道で自然に繋がる隣接エリアにあたり、地元感覚では岩出山方面のドライブ圏に含まれることも多い。看板の主張は控えめだが、店の前に立つと、長く続いてきた菓子屋特有の落ち着いた匂い、糖と穀物と焼き菓子の香りが混じる空気が漂ってくる。万延元年1860年創業と伝わり、地域では約160年続く老舗として名前を挙げられる一軒だ。

扱う品目は和菓子と洋菓子の両輪で、老舗でありながら攻めた顔も持つ。伝統的な「くるみゆべし」を筆頭に、こく旨プリン、チーズケーキ、ロールケーキ、7種類の野菜を織り込んだ野菜のキッシュ、はと麦マドレーヌ、もちっこケーキと、素材にこだわった商品が並ぶ。ウェディングケーキの製作にも対応するというから、日常のおやつから記念日の一品までの振り幅が広い。価格帯は日常づかいから贈答用まで揃い、大崎耕土と加美の風土に育つ農産物との相性がにじむ素材使いが印象に残る。個包装の焼き菓子は日持ちがきき、鳴子方面への手土産や、遠方への発送用に選ばれるケースも多いと聞く。

代替わりを重ねて家業を守ってきた店だけあって、店頭に立つ人の物腰は柔らかい。「今日はどれになさいますか」と気さくに声がかかり、贈答用に迷っていると「これは日持ちしますよ」「こちらは冷やしていただくと美味しいです」と丁寧な説明が続く。派手な陳列で押し切るのではなく、季節の菓子を静かに並べて選ばせる姿勢が老舗らしく、街道沿いの立ち寄り客と地元の常連客が入れ替わり訪れる様子から、地域に積み上げてきた信頼の厚みが伝わる。世代を超えて贔屓にしている家庭も多く、盆暮れの手土産としてこの店の詰め合わせが選ばれる場面は珍しくないという。

立地は国道沿いのアクセスしやすい場所で、店頭に駐車も対応できると聞く。古川市街地からは車で30〜40分ほど、鳴子温泉方面へはさらに20分程度の距離感で、日帰りの小旅行のルートに自然に組み込める。大崎市岩出山の池月地区から続く街道の景観と一続きに感じられるエリアで、風光明媚な道沿いに老舗菓子屋が構えているという構図が、旅の記憶に静かに残る。三本木や田尻方面から出発した人にとっては、鳴子への往路と復路のどちらでも寄れる結節点で、行きに予約して帰りに受け取る、というスケジューリングも組みやすい。

季節ごとに限定商品が入れ替わる点も老舗の魅力だ。春は苺を用いた洋菓子、夏はさっぱりしたゼリーや冷菓、秋はさつまいもや栗を使った和洋の菓子、冬はしっとりした焼き菓子と年末年始向けの詰め合わせ、といった具合に、大崎耕土と加美の恵みが菓子の顔ぶれに反映される。ウェディングケーキなどの特注品は事前予約が必要で、記念日の一品として遠方から相談に来る家庭もある。伝統的なくるみゆべしを求める常連と、新作の洋菓子を試したい若い世代が同居している売り場は、長く続く菓子屋ならではの層の厚さを感じさせる。

彼岸や盆の時期には、和菓子の詰め合わせを求める地元客で店頭が賑わう時間帯もある。街道の菓子屋という顔と、地域行事の窓口という顔の両方を兼ねているわけで、代々の贔屓がこの店に集う理由が透けて見える。冠婚葬祭に合わせて詰め合わせを注文する家庭も多いと聞き、事前予約の電話が朝から立て込む季節もある。地域の暦とともに動く菓子屋、というのは今どき珍しい存在で、この稀少性は街道沿いの景色をより奥行きあるものにしている。

営業時間は火〜日 8:30〜19:00、定休日は月曜と案内されている(変動あり)。ウェディングケーキなど特注は余裕を持って事前相談を、というのが基本で、電話(0229-69-5109)での確認が最も確実だ。街道沿いの店ゆえ日没後は看板が見えづらい場面もあり、遠方から向かうなら明るい時間帯の来店が安心だろう。年末年始や大型連休は品ぞろえが入れ替わる可能性があるため、目当ての菓子がある場合は在庫確認を勧めたい。鳴子の湯上がりの帰路に合わせて時間を組めば、旅の締めに菓子折り一箱を手にできる。

周辺との組み合わせでは、池月から鳴子温泉郷への街道歩き、あるいは大崎市岩出山中心部の城下町散策との相性が良い。岩出山側には伊達政宗ゆかりの旧有備館や城山公園、岩出山伝統野菜の直売所などがあり、歴史散策と菓子屋の立ち寄りは動線として無理がない。鳴子方面へ抜けるなら、途中の道の駅、鳴子峡、鬼首の温泉群と組み合わせられ、大崎市の広域を回るドライブの中継点として自然に機能する。逆に加美町方面へ足を伸ばせば、薬萊山や田園風景の中を走る街道旅につながり、大崎耕土全体を味わう一日の中に組み込みやすい。

歴史との繋がりで言えば、この店は幕末の万延元年に暖簾を掲げて以来、明治、大正、昭和、平成、令和と、時代の節目をいくつも越えてきた計算になる。街道の役割が宿場文化から自動車移動へと変わるなかで、菓子の顔ぶれも和から洋、和洋折衷へと拡張してきた歴史が、そのまま棚に並ぶ商品ラインナップの多様性に表れている。長く続くこと自体が地域文化の一部になっているタイプの店で、鳴子街道の記憶を伝える生きた証といっていい。派手な話題性の店ではないが、こういう店が街道沿いに残っていることの意味は、時代が進むほど重くなるだろう。

一利用者の立場から付け加えれば、鳴子や鬼首への行き帰りに何度もこの街道を通るなかで、「今日は寄れたな」と思える日と、通り過ぎるだけで終わる日の空気の違いを感じる。手土産に困った日の頼みの綱として頭にあるかどうかで、旅の余韻はずいぶん変わる。地元の素材で作られた菓子が、旅の記憶として静かに残る、そういう機能を持つ店は大崎周辺でも数えるほどしかない。長く続くことそれ自体が価値であり、次の世代にも街道沿いのこの景色ごと残ってほしい一軒だ。

店舗情報

住所
宮城県加美郡加美町宮崎字町100-1 地図で見る
電話
0229-69-5109
営業時間
火〜日 8:30〜19:00とされる
定休日
月曜とされる
公式サイト
echigoya-miyagi.com で見る

※営業時間・定休日・メニューなどは変わることがあります。最新情報とご予約は各店の公式のご案内でご確認ください。 記載の誤り・修正・削除のご依頼は 運営者情報 からどうぞ。


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