国道四十七号を鳴子方面へ走り、岩出山の中心部を過ぎて上真山の集落へ入ると、屋根瓦の家並みと杉林が交互に続く里の景色が広がる。宮城県大崎市岩出山字上真山浦前三十八番地、有限会社大得塗装(だいとくとそう)の事務所はその集落の奥まった場所に静かに構えられている。派手な看板や大きなショールームがある構えではなく、住宅と作業スペースが自然に一体化した、いかにも「町の塗装屋さん」らしい佇まいだ。代表は大得晃聖さんとされ、大崎市はもちろん、隣接する栗原市方面まで足を運んで塗り替え工事を請け負っているとされる。会社としての大きな宣伝を打つより、実際に施工した家がそのまま看板になっていくという、古い商いの流儀が残る事業者のひとつと言える。同じ大崎市でも古川の市街地とは違い、岩出山のこの一帯は昔ながらの木造住宅と農家が並ぶ地域で、そうした家々の外まわりを守ってきた蓄積が屋号に染み込んでいるようにも感じられる一軒だ。看板の目立たなさは、地元の紹介と口コミで受注が回ってきた事業者にありがちな姿でもある。
手掛ける仕事の柱は、戸建て住宅の外壁塗装と屋根塗装だ。加えて外装工事や防水工事、戸建てリフォームにも対応するとされ、住まいの外まわりの困りごとをまとめて相談できる窓口になっている。価格帯そのものは公開情報が限られており、料金表としての金額提示は掲載サイトからも読み取れないので、詳しくは公式や店頭で確認してほしい。とはいえ塗装工事は、外壁であれば延べ面積と選ぶ塗料のグレード(シリコン系・フッ素系・無機系など)、屋根であれば下地補修の量で見積もりが大きく変動する性質の工事である。大手リフォーム会社の一括見積もり窓口を経由する方式に比べると、地元の職人系業者は中間コストが乗りにくい規模感になりやすく、相見積もりの一社として声を掛ける価値がある位置付けと言えるだろう。同じ工事内容でも、営業経費や広告費の重みが違えば提示価格に差が出るのは自然な話で、そこは冷静に並べて比較したい。とにかく塗料名と塗布量、下地処理の考え方まで踏み込んで聞ける相手かどうかが、後々の満足度に効いてくる部分だ。
社の姿勢を象徴するのが、掲載サイトに載る「丁寧な仕事だねと言われます」「コツコツ丁寧な仕事を心がけています」という趣旨のモットーだ。塗装は仕上がったその日の見栄えより、五年十年経ったときの塗膜の状態こそが評価される工事で、下地調整・高圧洗浄・養生・下塗り・中塗り・上塗りといった工程を、どれだけ端折らずに積み上げられるかで最終的な結果が決まっていく。派手な広告を大きく打つ会社より、施工した家が数年後にどう保っているかを近所同士でずっと見ている土地だからこそ、地味な工程を丁寧に積むという姿勢そのものが信頼につながっている、そんな空気感の会社に映る。あくまで公開情報からの印象なので、実際に使う塗料メーカーや工程数、下地処理の考え方は、見積もり時に説明を受けて自分の目と耳で確かめるのが良い。長く続けている職人系の会社であれば、その説明の受け答えに慣れがあることが多く、専門用語もかみ砕いて話してくれる場合が多い。分からない言葉はその場で聞き返して構わない。
立地は郊外の集落内で、通りすがりに立ち寄る店ではなく、電話問い合わせ→現地調査→見積もりという流れが実際的だ。代表電話は〇二二九-二五-八二七三で、現場に出ている時間帯は電話が繋がりにくいこともあるようなので、平日午前や夕方に時間を変えて掛け直すか、留守番電話に用件を残しておく形が現実的だろう。利用シーンとしては、築十数年から二十数年を過ぎた戸建ての外壁色あせやチョーキング、シーリング劣化、屋根の色褪せや棟板金の浮き、雨樋の傷み、付帯部の再塗装などが典型例になる。岩出山や鳴子温泉方面の家は冬の寒暖差と積雪、夏の紫外線が塗膜に厳しく、十年前後で塗り替えを検討する家が多いとされる土地柄だ。塩害こそ内陸なので少ないが、雪の重みで屋根まわりが傷みやすい面はあり、外壁と屋根を同時期にまとめて計画すると足場コストが一度で済む点も相談の際に確認したい。梅雨や真冬の作業は工程が組みにくいので、春秋の穏やかな時期に照準を合わせるのが現実的だ。
岩出山という土地の話も少し添えておきたい。上真山浦前の周辺は、有備館やあ・ら・伊達な道の駅、内川沿いの城下町の街並みからは少し離れた郊外側にあたり、田畑と杉林と木造住宅が混じり合う地区だ。事務所そのものは住宅街寄りで、来客用の駐車スペースが常時空いているかどうかは公開情報だけでは判別できないため、打ち合わせで訪ねる際は電話であらかじめ場所と駐車の可否を確認しておきたい。近隣ランドマークとしては、旧岩出山町中心部の商店街、有備館駅、あ・ら・伊達な道の駅などが目印になる。家族連れでの訪問を前提とした店ではないが、道の駅で買い物をした帰りに現地調査の日程を電話で押さえておく、といった段取りの立て方は現実的に取りやすい。冬場は路面凍結の日もあるため、雪の後の訪問は時間に余裕を持たせておきたい。あ・ら・伊達な道の駅から車で十数分程度の距離感で、鳴子温泉の帰り道からもそれほど遠くない位置にある。上真山の一帯は携帯電波が細くなる場面もあるので、電話は市街地側で済ませてから向かうと確実だ。
営業時間や定休日、家族連れでゆっくり話せる余地があるか、キッズスペース有無といった来客型の情報は、塗装工事店の性質上そもそも設定されていないことが多く、公式情報でも読み取れない。基本的には施主から呼ばれて現場に出向く業態なので、家族連れで訪問して打ち合わせをする、というより、家に来てもらって外壁や屋根を一緒に見ながら相談する、という関わり方が中心になる。見積もりは無料としている塗装業者が多いが、条件によって扱いが変わることもあるため、初回の電話で費用の有無を確認しておきたい。契約前には見積書の内訳(足場・塗料メーカーとグレード・工程数・保証年数・アフター点検体制)を細かく見比べ、疑問点をそのまま質問として投げていくのが後悔しない依頼の基本になる。飛び込み営業を経由しない、地元業者へ自分から声を掛ける相見積もりの形は、価格の妥当性を測る上でも有効だ。工事後の点検が何年目に何回あるのかも、契約前に口頭で共有しておきたい。
古川方面から岩出山まで所用で走る途中、大得塗装の看板を目にすることがあり、上真山という古い里の一角で長く続けている会社なのだろうと近所で話題に上がることがある。派手な宣伝を打つ会社ばかりが選択肢ではなく、こうした地元の職人系の会社に相見積もりを一社入れておくと、価格と工程の妥当性を判断する軸ができて選びやすくなる、というのは古川太郎の個人的な感覚だ。外壁の白い粉(チョーキング)、シーリングの切れ、屋根の色あせといったサインが出てきたら、まず自分で外まわりの写真を撮り、築年数と過去の塗り替え履歴、気になる症状を紙に書き出してから電話で相談してみるのが良い。派手さは無いが、住まいを長く保ちたい家主にとって、名前を覚えておく価値のある岩出山の一軒だと思う。上真山の集落を通るたびに、こうした地道な職人系事業者が地域の景観を静かに支えているのだと感じる。営業時間や最新の料金は変わる可能性があるので、公式や店頭で最終確認をしてから動きたい。
店舗情報
- 住所
- 宮城県大崎市岩出山字上真山浦前38 地図で見る
- 電話
- 0229-25-8273
- 参考ページ
- www.ekiten.jp で見る
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