JR古川駅の南口を出て、飲食店の看板が肩を寄せ合う通りを進むと、台町の飲食集積エリアが姿を現す。日が落ちるにつれて店々のネオンが灯り、これから宴会に向かうスーツ姿のグループや、仕事帰りに一杯だけ立ち寄る勤め人が行き交うようになる。その中心地に位置するのが、いろはにほへと古川駅前店だ。大崎市古川台町7-15、駅から徒歩7分ほどの通り沿いに看板を掲げる大型総合居酒屋で、大崎市中心部の宴会文化に深く食い込んだ一軒として営業を続けている。
「いろはにほへと」というブランドは、昭和45年に札幌・すすきの南四条で一号店を開いた歴史あるチェーンで、現在はコロワイドグループのコロワイドダイニングが運営する。全国展開のブランドが持つ企画力・仕入れ力を、地方都市の駅前で使いやすい価格帯に落とし込んで届けるのが持ち味で、この構造が大崎市の宴会文化にきれいに噛み合っている。派手な地方色を売りにするタイプではなく、幹事役が予算を組みやすく、参加者の好みが割れても収まりが良いという安定感で選ばれている印象が強い。
看板メニューは幅広く、鉄板で仕上げる牛サイコロステーキ、石鍋モダン焼き、北海道のB級グルメとして知られるホルジン焼き、熱々の石鍋で提供する本格麻婆豆腐など、居酒屋の王道にご当地感のある一品を織り交ぜている。魚介の刺身、串焼き、揚げ物、和洋中を横断する居酒屋メニューが並び、幹事泣かせの「好みが分かれるメンバー」でも各自が満足できる懐の深さがある。単品価格は数百円台から千円台が中心で、全9品+2時間飲み放題付き4,000円コースや、全10品+2時間飲み放題付き5,000円コースなどの宴会コースは、大崎市内の会社宴会の予算感にちょうど収まる。
飲み放題のラインナップも、生ビール、ハイボール、日本酒、焼酎、カクテル、ノンアルまで幅広く、飲めない参加者への配慮もされている構成だ。日本酒好きの上司、ハイボール派の若手、ソフトドリンクで通す妊娠中の同僚――そういう混成メンバーで席を囲む会社の宴会において、この幅広さは意外に大きな武器になる。飲み物の選択肢で不満が出にくいのは、幹事の胃薬でもある。宴会後半の追加オーダーの回転が滞りにくいのも、経験上ありがたい要素だ。
130席規模の広い店内をきびきびと動くホールスタッフの存在が、この店の空気を作っている。宴会シーズンには一晩に複数の団体が入ることも珍しくないと聞くが、コース料理の出しタイミングや飲み放題オーダーの回転が滞りにくく、幹事役として「時間内にきれいに宴会を締められる」安心感がある。個室タイプの席も多く用意されており、少人数から部署単位の大人数まで柔軟に組めるのが強み。声のトーンが柔らかいスタッフが多く、初来店の客にもメニューや飲み放題ラストオーダーの案内を丁寧に入れてくれる。
立地は駅前の中心部で、専用駐車場は持たない。近隣のタイムズ カルビ大将古川駅前店やエースパーク周辺のコインパーキングを利用でき、会計時に駐車券を提示すると1時間につき100円、最大5時間分500円までの割引が受けられる仕組みが案内されている。この駐車券サービスは、車社会の大崎市で会社宴会を組むうえで地味に効いてくる要素で、車で来た同僚をどう帰すかという幹事の頭痛の種を、店側が制度で緩めてくれているとも言える。
会社の宴会で幹事を任された身になって考えると、この店の使いやすさが立体的に見えてくる。歓送迎会、忘新年会、暑気払い、新年会と、大崎市の会社行事のカレンダーに合わせて宴会コースが用意され、「昨年と同じ流れ」で頼めるのは大きな安心材料だ。ホットペッパー予約やLINE友だち追加のクーポンを絡めると、コース料金がさらに使いやすくなるケースもある。個人利用でも、平日の早い時間帯に一杯だけ立ち寄れる懐の広さがあり、駅前の「気軽な一軒」として位置づけている常連もいるようだ。
訪問時の注意点として、営業時間は月〜木が16時〜23時、金曜が16時〜翌0時、土曜が15時〜翌1時、日曜が15時〜23時と案内される。ラストオーダーは閉店の30分前が目安。金曜夜と歓送迎会シーズンの土曜夜は特に混み合うため、宴会は早めの予約が確実だ。予約はWEB、ホットペッパー、LINE友だち追加、電話0229-22-6311から受け付けている。年中無休を掲げているが、店舗都合で変動する可能性もあるため、公式ページで最新情報を確認しておくと安心である。
二次会・三次会への流れも組みやすい。台町周辺は、和食、洋食、焼肉、串焼き、バーまで徒歩数分の中に凝縮しており、一次会をいろはにほへとの宴会コースで締めた後に、徒歩圏のバーや小さな居酒屋、締めの一杯はカウンターだけの店へ、といった「大崎市の夜の回遊」が組みやすい。全国チェーンでありながら、この駅前繁華街の生態系にきれいに組み込まれ、大崎市の宴会文化を下から支える存在になっているといえる。単独で完結する必要がない立地こそ、この店の最大の武器かもしれない。
客層も時間帯や曜日で表情を変える。平日の早い時間はさっと一杯を目的にした勤め人、19時以降は予約団体の宴会組、金曜夜は同期会や同窓会めいた集まりが目立つ。週末は家族連れや若いグループも入り、駅前の週末夜らしい賑やかさが店内に満ちる。全国チェーンの均質さと、地方都市駅前の生々しい賑わいが同居する光景は、この店ならではの空気感を作っている。均質すぎず、地方色が濃すぎず、その中間の絶妙な塩梅が幹事に選ばれる理由なのだろう。
他店との違いを整理すると、単店勝負の地元居酒屋には出せない「予算と時間の予測可能性」がこの店の強みだ。コース料理の内容、飲み放題の質、席の広さ、時間管理の精度――これらが平均以上にきちんと担保されているからこそ、幹事役は安心して部内周知のメールを打てる。地元色を求めるなら他店、予測可能性と収容力を求めるならこの店、という住み分けが自然に成立している。大崎市の宴会文化を語るとき、片方だけを持ち上げるのではなく、両者の役割分担を見る視点が要る。
地域における役割という観点で締めたい。会社の飲み会が減った、若手が宴会を嫌うと言われて久しいが、それでも一定規模の宴会需要は消えない。歓送迎会、退職祝い、年度末の慰労会――こういう節目の会が消える日は当分来ないだろう。そういう時に「まずここで押さえておけば大崎市の会社員的な儀式は成立する」と分かっている店がある、というのは街にとって地味に重要なインフラである。全国チェーンの一店舗という顔をしながら、大崎市古川駅前の宴会文化を下支えする役割を、この店は静かに担い続けている。
店舗情報
- 住所
- 宮城県大崎市古川台町7-15 地図で見る
- 電話
- 0229-22-6311
- 営業時間
- 月〜木 16:00〜23:00 / 金 16:00〜翌0:00 / 土 15:00〜翌1:00 / 日 15:00〜23:00(L.O.は閉店30分前)とされる。営業時間は変更される場合あり
- 定休日
- 年中無休とされる(店舗都合により変動する場合あり)
- 駐車場
- 専用駐車場なし。近隣のコインパーキングを利用。会計時に駐車券提示で1時間につき100円割引(最大5時間分500円まで)
- 公式サイト
- map.cw-dining.co.jp で見る
※営業時間・定休日・メニューなどは変わることがあります。最新情報とご予約は各店の公式のご案内でご確認ください。 記載の誤り・修正・削除のご依頼は 運営者情報 からどうぞ。
